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債券の発行市場と流通市場

 

債券には大きく「発行市場」と「流通市場」の二つがあります。発行市場とは企業や政府、自治体などが新しく債券を発行する際の市場で、流通市場とは二次市場とも呼ばれ既に発行されている債券(既発債)を投資家同士が売買する市場のことを指します。ここではそれらの市場のしくみと特徴を説明します。

債券の新規発行(発行市場)

企業や政府、地方自治体などが債券を発行して資金調達をしようとする際、証券会社を通じて広く一般の投資家から応募を募ります。これを債券の発行市場(はっこうしじょう)と呼びます。債券が新規に発行される場合、投資家は証券会社に対して、その債券を買いたいという意思表示をすることにより債券に投資ができます。

債券が新規発行される場合、割引債など特殊な債券を除いて、債券は額面金額で募集しています。債券の額面は100円ですので、100万円の債券を購入する場合、1万口の債券を購入することができます。購入した債券は満期日には額面である100円で償還されます。ただし、満期前に債券の発行体に対して途中解約を申し出ることはできません。どうしても現金化したい場合は、債券の「二次市場・流通市場」において売却する必要があります。

 

債券を市場・店頭で売買する(二次市場・流通市場)

既に発行されている債券(既発債)を売買する場合、投資家は証券取引所や証券会社の店頭(証券会社との相対取引)で行われます。なお、CB(転換社債)については証券取引所で取引されていますが、そのほかの債券は原則として証券会社と直接売買をすることになります。
この取引を「二次市場・流通市場」と呼びます。既に発行されている債券の場合、取引される金額は必ずしも額面どおりとなるわけではありません。詳しくは「債券価格のしくみ」で説明しますが、金利情勢や発行体の信用リスクなどにより額面100円が、105円で取引されたり95円で取引されたりと変動しています。
ただし、二次市場・流通市場で購入した債券であっても、満期まで保有すれば額面である100円で償還されることに変わりはありません。

 

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