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仕組債

 

仕組債(しくみさい)とは、高度な金融スキームなどを駆使して作られる債券のことです。これまでは、証券会社や銀行などが一部の富裕層に対して提供してきた債券ですが、近年では一般投資家に対しても販売されています。ただし、債券とは思えないような高いリスクを伴うものなどがありますので、しっかりとそれぞれの特徴とリスクを理解しましょう。

仕組債とは 仕組債の種類と特徴

仕組債という債券は従来の企業や団体が資金調達を行うために発行する債券というよりも、様々なデリバティブやオプション、証券化、株取引などの高度な金融技術を駆使して組成される投資家サイドの資産運用のための債券という意味合いが強い債券となっています。
債券という名前が付いていますが、非常にハイリスク・ハイリターンな商品である場合も多く、債券だからと投資すると痛い目を見る可能性(リスク)もあります。従来は大口投資家や機関投資家向けに組成されることも多かった商品でしたが、最近では一般の個人投資家でも購入できるように商品が用意されています。

また、こうした仕組み債は企業や団体の資産運用にも利用されています。通常、金融業を生業としない会社では、株などの運用は禁止されており、資金の運用については比較的安全な債券に限るとしているところもありますが、この仕組み債なら「債券」という形で運用できるのです。

ときどき、企業や学校がデリバティブ取引で多額の損失を・・・。などというニュースがでることがありますが、多くがこの仕組み債を使った取引による損失であるケースが多いです。

仕組債とリスク・リターン

仕組債は、資産運用のために組成される債券で、それぞれの仕組債の性質によりとられるリスク・リターンには違いがありますが、共通して言えることは、一般的な債券におけるリスク以上に、デリバティブによりそのほかのリスクを背負うことにより、大きなリターン(通常はクーポン(利息)という形)でえることができるというものになっています。
例えば、クレジットリンク債であれば対象となっている企業がデフォルト(債務不履行)しなければ高い利息を受け取ることができますが、デフォルトした場合には大きな損失をこうむるリスクがあります。この場合は、債券の発行体のリスクだけでなく、契約により定められているクレジットリンク対象企業の信用リスクも負うことになります。このほか、EB債なら、株価が急落した場合はその損失をこうむるといったリスクが付きまといます。
良くニュースなどでもみられる公益団体などが債券取引で巨額の損失を計上した・・・。などという場合は多分にもれず仕組債に投資しているみてよいでしょう。

なお、以下では、代表的な仕組み債として挙げられている債券をいくつか紹介していきます。

EB債(他社株転換条項付き債券)

EB債とは、ある株式に転換される条項が付いている債券です。「転換社債」と似ていますが、投資家自身が任意で株式に転換するのではなく、一定の株価水準(トリガー価格)に達した場合は自動的に株式に転換されます。ストックデリバティブ系の仕組み債の一種です。

リンク債

リンク債とは、EBと同じようなストックデリバティブ系の仕組み債の一種です。日経平均リンク債などのように名称の前に対象となる指数や銘柄の名前が入ります。ノックイン価格というものが定められており、その価格に達しなければ(下落しなければ)高配当が得られ、ノックインした場合は元本割れで償還されるリスクがあります。

コーラブル債

コーラブル債とは金利デリバティブを活用した債券の一種です。債券の発行体が特定日に繰上償還することができる権利が付いていますが、債券の利率(クーポン)が通常の債券よりも高く設定されています。発行体がコーラブルスワップを売却していることにより他の債券よりも高利回りで運用できます。

二重通貨建て債

二重通貨建て債(にじゅうつうかだてさい)とは、為替に関するデリバティブが付与されている債券です。大きくデュアルカレンシー債、リバースデュアルカレンシー債に分類されます。必ずしもデリバティブが組み込まれた仕組み債というわけではありませんが、非デュアルカレンシー債が、条件によって二重通貨建て債となるような仕組み債も存在します。

 

 

 

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