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債券価格と株価の相関関係について

 

債券や株について勉強されている方は債券価格と株価については負の相関関係が成り立つことを知っている方も多いのではないでしょうか?でも、実際になんで反対の値動きをするの?と聞かれて即答できる人も少ないのでは?ここでは債券価格と株価の相関関係について分かりやすく説明します。

 

債券価格(金利)と株価は表裏一体

表題のように、債券の価格(要するに金利)と株価というものは表裏一体の関係にあります。

ここでの命題は「債券価格が上昇すると株価は下落する」というものです。また、逆に「債券価格が下落すると株価は上昇する」というものです。この点については時々さも常識のように語られることが多いのですが、なぜそれが関係しているといえるのか?ということについてここでは説明します。

債券価格の決まり方」では、債券の価格を構成する要素として「市場金利」と「信用リスク」を掲げています。

市場金利が上がった場合を考えます。市場金利が上昇するということは、債券価格は低下します。これについては疑うべきことが無い項目です。金利が上昇するということは過去に発行されている債券の価値は相対的に必ず下落するからです。
逆に、市場金利が下がった場合を考えます。市場金利の下落は債券価格を上昇させます。金利の下落は過去に発行されている債券にプレミアム的な価値を与えることになるためです。

上の点について理解しておいてください。

じゃあ、金利が上がるとなんで株価は上がるの?ということですが、これには大きく以下の2つの理由があります。

株のリターン低下やリスク回避による債券への避難

選考の問題です。投資をするならできるだけ儲かるものに投資をしたいですよね。でも無駄なリスクをとりたくないというのは当然です。

→株価が下がる
→株の相対的な運用リターンが低下
→相対的に固定の利回りで運用できる債券の魅力が上昇
→債券が買われる
→債券価格の上昇(金利の下落)

という流れになります。また、株式相場では、「リスク」に対する感覚が変化しています。
イケイケムードの時は積極的にリスクを取りに行く投資家が多く、逆に下落ムードが強まると必要以上にリスクを恐れます。

こうしたことでリスク選好が強まると「債券が売られ株が買われる」、逆にリスク回避の流れが強まると「株が売られ債券が買われる」という形になります。

 

景気の変化による政策金利・資金需要の変化

もうひとつは、景気循環と関係があります。通常、景気が良くなると金利が上がります。これは政策上、政府(日銀)が景気の過熱を予防するために政策金利をアップさせるという理由が一点と、景気が良くなるということは企業の設備投資意欲などが上昇して資金に対する需要が上がるためです。

当然景気が良い場合には株価が上がります。すると、

→景気上昇により金融引き締め(金利アップ)が行われる
→相対的に魅力がなくなった既発債券の価格低下
→債券価格の下落

以上のようになります。逆に景気が悪くなった場合は上と逆の動きが起こります。

→金融緩和政策(金利ダウン)
→相対的に既発債券の価値上昇
→債券価格の上昇。

 

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